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2015年12月18日金曜日

『 URマン 4 ‼️ 』





あいつ を 見返す ‼️ ぼくは URマン になって3年くらいは まったく うだつが あがらなかった   毎日の ように練習して   徹夜 で ウィッグ を 50体 切っても 合格を もらえない    もう 降りたい  逃げたい それでも諦めずに練習を続けられたのは 「 認めてもらいたい人 」 がいたからだ   とてつもなく 優秀な人が いた その人の カットは 切っ先が鋭く  シンプル ながら 味わい深い  特別な ハサミ を 使わないのに 誰しもが 心をつかまれる    美容師として 群を 抜いていた   一方 では かなりクセのある人だ❗️ 無類の酒好きで いつも 二日酔いな 感じを漂わせていた    カットの進め方も独特で カットが 始まる 直前になって一気にイメージが湧き 一気 に 切り上げる    ぼくはその仕事ぶりに 驚愕し  自分に 照らし合わせ ため息ばかりついていた    良く言えば 芸術家肌の天才    悪く言えば 一匹狼 の ワンマン主義者 という 気質❗️   ある時期から ぼくは その人の 下 に 配属されて  直接 仕事を 見てもらう ことになった  ぼくにとっては 一生 忘れがたい 地獄のような日々の始まりだ❗️   先輩の指示を受けて ぼくが 作業に移る  その人は それを 見て ダメ出しを する 「全然だめ‼️」 と 一言 だ けアドバイスされて その通り練習しても またダメ出し   それをまた 徹夜 で 練習しては また ダメ出し それが 無限 にも 感じる ほど 延々 と 繰り返される どれだけ必死に努力しても  自分の能力 が まったく 認めてもらえないという 事実に ぼくは 打ちのめされ 絶望 していた  こっちは 毎日のように お店に 泊まり込んで ロクに 休みもせず 何十 何百体 という ウィッグ を 真剣に 切っているのに たった 一度も OK を 出してもらえない    そのうえ 毎晩 飲んだくれているような 人に  圧倒的に レベルの 高い カットを 見せつけられる    決して 日の目を 見ることのない 膨大な 数の 髪型を 切りながら 敗北 と 屈辱 を かみしめる毎日      ある時 いよいよ 耐えきれなくなって ぼくは 聞いたことが ある 「 あなたの言う通り 直しているのに なぜ ダメ なんですか❓」  答えはこうだった   「オレの 言うとうりにしか 直してないからだ‼️」    ぼくは自分の才能のなさを 呪い その人を 呪った そして なんとかして その人を 見返してやろうと  ますます 死に物狂い で 練習 を することに した    その人の カットの ノウハウ を 盗み 自分なりに アレンジ することも 躊躇なく するようになった  すると 次第に その人を 見返すために 必死になった 努力が   その人以外から 認めてもらえる実力を 養成してくれた   結局 最後までその人には  一度も 認められることが なかった     彼の下で もがくように 必死で ついていった 経験は   ぼくの 美容師スタイルの 原点になった   彼に認められることを目標にして  がむしゃらになって 日々を過ごしているうちに  技術者 としての 基本的な能力を 培うことができたと思う    その人は まさに加圧ベルト みたいなもの  ギチギチ に 身体を 締め付けられたことで  知らないうちに 筋肉が つきまくっていた  『「誰かに認められたい」と本気で思ったとき 人間は ものすごい エネルギーを発揮できる‼️』